立体構成は、技術的にまだつたない頃、自分の作りたいものを言葉にすることは大変なことでしたが、まず本人のコンセプト、オリジナリティーを尊重し、その問いかけに100パーセント打ち返してくれる講師にめぐまれたことを感謝しています。実は冬前まで、制作以前に進路について悩み集中できないこともありましたが、入試に向けて多様な課題をこなしてゆくうちに楽しんで制作に取り組んでゆけるようになりました。進路への迷いが完全に消えていったのもこのころです。学院での時間はもちろん受験のためにあったわけですが、結果的に建築に総合芸術的な面を見出すことができたように思います。その意味で建築そのものにとどまらず、本や映画、さらにゲームなど周囲にある他の領域から制作の糸口をみつけることを教わってきたようにも思っています。そしてそれが本当に大事なことだということが理解できました。大学に入ってもオリジナルな視点で建築に取り組んでゆきたいと思っています。
学院の印象は?湘南美術学院には高3の夏から通い始めました。建築がやりたいという以外は、何をどうすればいいのやら全く分からない状態からのスタートでしたが、講師をはじめスタッフの皆さんがとても親切で、親身になって指導してくれました。講習会などで他の予備校にも行ったことがあるのですが、学生一人ひとりに多くの時間を割いてじっくりと対応してくれる点で、湘南美術学院はどこよりも良い環境だったと思います。
受験で学んだことは?
僕は、出題される課題の求めているポイントや、自分の作品の特質を言葉で分析して理解するのが苦手で、しばしば壁にぶつかってしまいました。その度に担当の講師が、僕自身がきちんと理解した上で答えにたどり着くまで、一緒に考え、丁寧に解きほぐしてくれました。そんなことを繰り返すなかで、徐々に自分の思いを、言葉や作品の形で他の人に伝える力が備わっていったように思います。何よりもそのことが、僕を合格へと導いてくれたと思いますし、これから将来の夢へ向けての本格的な勉強を始めるに当たって、何よりの財産であり武器なのだと感じています。