CGに興味があった当初はパソコンさえ使えればいいと思っていましたが、実際に手を動かして作品を作る面白さに気付き、美大に入ろうと理数系から進路変更をしました。学院生活では、遅刻をせず毎日必ず来るという規則正しい生活を周囲にも促し、自分自身の為の良い環境作りを心掛け、中途半端な作品を作るよりも思い切り失敗する事で、足りない部分を日々発見してゆきました。また、後がないという不安を解消する為に毎日続けた手のクロッキーは、受験に対する自信とモチベーションになりました。なんとなく受かるのではないか、などと考えているうちは、実技も学科も詰めが甘く結果が得られないと思います。将来どうしたいかをイメージしながら、目標に向かって具体的に行動し続けることが合格へ繋がってゆくと思います。
11月の終盤の時期、自分の作品と大学側が求めるものが異なっている気がして悩みはじめてしまいました。制作では浪人生の真似をしては失敗し、上手く描けない日々が続いた時、講師から、考え込むよりも端から描いてゆくように促されたことでそれまでの不安も消え、落ち着いて制作に打ち込むことが出来るようになりました。その時、悩むよりも行動に出る事が大事だと気がつきました。年間授業や講習会と学院に通う中で、物に対する取り組み方や生活に対しての考え方を教えてもらったことは、受験に向けての技術の習得よりもはるかに大切だったと感じています。また、弱音を吐くとポジティブに返してくれた良き友人でありライバルがいたこと、時に叱ってくれた講師と出会えたことは、本当に良かったと思います。
現役の時は1浪すれば受かるだろうという根拠の無い自信があって、特に学科は甘く見ていた部分がありました。現実の厳しさを知った浪人時代は、実技も学科も謙虚にとにかく努力したつもりです。学科は覚えた分だけ点数になりますから、受験での確実な得点源にするために地道に勉強していくことをお勧めします。受験生活の中では、スランプに陥り思う通りに行かないことがあると思いますが、僕が思う合格するためのポイントはとてもシンプルです。出来るだけの努力をすること、自分を信じること、最後まであきらめないこと。実技も学科も努力すれば力がつきます。力がつけば自信になるし、自信を持って制作していれば、あきらめない限り必ず合格すると僕は信じていました。1日1日を大切に、1枚1枚を大事に、努力を惜しまず最後まで頑張って下さい。