
平面構成は完成させることが大切―という講師の言葉に作品は持ち帰ってでも制作し、必ず完成させてから講評に出しました。そのために必要なら、部活も休み、文化祭の準備(劇の背景描き)は学院に遅刻しないよう、朝早く高校に行ってやるようにしました。本気で合格したいのなら、まず学科にしっかり取り組むこと。英単語とイディオムは今からやった方がいいですよ。また、多摩美の小論文対策として朝日新聞の美術欄を読むことと、講師に何回も指摘された所を大きな文字で書いた講評ノートを夜寝る前に読むことは私の日課でした。学院の友人達とは、講評棚に作品を並べて「ここがいいよね」「これはどうかな」など意見をし合い、他科の友人とも今何の課題をしているかなどの情報交換ができ、お互い良い刺激になりました。また浪人生と競い合う学内コンクールや、姉妹校の港北美術学院との合同コンクールなど、より本番に近い形で制作できる機会があったことで、入試への心構えもしっかりと持つことができました。私は、「現役生は最後まで伸びる!」という講師の言葉を信じてあきらめずにがんばりました。自分の好きな色や形で楽しく制作するように心がけ、とにかく完成させる努力をしたことが、良い結果へつながったのだと思っています。
学院は美大受験に必要な技術や知識を学ぶところ。みんなの志も高く、高校とは全然緊張感が違って新鮮でした。カリキュラムは、年間を通じて流れが的確で、成長過程が自分でも実感でき、それが日々の制作の良い励みになりました。講師達は高校生気分のままだった私に、これから必要になるだろう自立した個人としての物事のとらえ方、考え方を教えてくれました。重要な事柄は冷静に判断してくれ、また精神面で弱かった自分を色々と支えてくれました。とても感謝しています。合格へ向かい、常に先1ヵ月のプランを立て、学科と実技、要領よく実力をつけていく工夫をしました。また、展覧会や映画を観たり雑誌を読んだりすることは、しっかりとアンテナを張っていればただの娯楽にはならず、視野を広げるいい経験になります。だから休日もそのようにして積極的に行動しました。現役生なら受身にならず、わからないことは講師に聞く、興味をもったら行動する。それがいいと思います。みなさんがんばってください。

ズバリ!合格するためには、精神的に大人になること。気持ちよく試験に臨める様に合格のイメージをしっかり持って、試験までの計画をしっかりと立てること。確かな技術と知識。そして受験に関わらず、デッサンや立体等の資料集を作り、好きなものをファイリングしてゆく事も大切だと思います。今年は実技の最低ラインが上がったことで、最高レベルと最低レベル間の振り幅が狭くなり、作品のアベレージが上がって、失敗が少ない安定した制作ができるようになりました。家に帰って日々の制作を振り返り、自己分析をして次の制作につながるように工夫していました。試験期、制作が一日一課題になった頃から、家でじっくり時間をかけて描くことをしていました。休日は海を見に行ったり、鎌倉散策をしたりしていましたね。僕は基礎科から、長く湘南美術学院にお世話になりました。ユーモアある講師陣や、自分を高めてくれる友人達に囲まれて過ごした学院生活は、とても充実したものでした。今は本当に感謝しています。ありがとうございました。

受身で何となく制作するのではなく、自分なりの意図を持って制作するように心掛けていました。意図した通りに評価されない場合、なぜ伝わらないのか、評価されないのかを考え、自分の欠点に目を向けて改善することができます。そしてその悔しさをバネに次の制作に集中することもできると思いました。浪人してからは予備校以外での時間も多くあったので、しっかりと自己管理をしようと毎日スケジュール帳に自分のやったことを書き、連休前には自分に不足している事柄について考え、何をやるべきかを書き出して予定表を作りました。漫然と美術の道に進もうと決めてから、初めて真剣に取り組んだことが美大受験でした。港北美術学院では、たくさんの大事な人生経験が得られたと感じています。講師や友人達との交流や作品を通しての講評。本気で自分自身と向き合うことで落ち込んだり、うれしかったり、色々なことを感じて考えて、精神的にもすごく成長できました。すべてが将来の大きな糧になると思えることばかりです。
何事にも向上心を持って、常に気持ちを強く、「自分は美大に行く!」と言い聞かせて1年を過ごしてきました。日常の制作現場で、1年間続けようと思ったことがあります。制作ノートをつくり、1日の始めにその日の目標を記し、制作後、講評時にまず自分で反省を記し、さらに講師の言葉を書き留めていくということ。加えて後日、撮影した写真を貼り付ける、という方法でした。日々自分の側からも、この1年の成長を計っていたようなところがありました。私を担当してくれた講師の方々は一人ひとりレベルにあったアドバイスしてくれ、時々の自分の状態を具体的に検討する機会になりました。さりげないけれど、タイミングよく私の背中を押してくれた言葉も少なくはありませんでした。自分の力で物事を解決し、自分の受験をしたい、という私の意思を理解してくれてのことだと思っています。これから受験される皆さんも、必ず目標にたどりつけると信じて頑張ってください。
学院ではデザイン科の芸大コースに在籍しつつ、結果的に多摩美のグラフィックデザイン専攻に行くことになりました。第1志望校ではありませんでしたが、立体構成を学んだおかげで、抽象的な言葉を造形化する視野が大きく膨らみましたし、実際に他の人たちとは違うアプローチ、カラーを入試作品でも打ち出せたと思っています。1年生の現在はベーシックな授業が中心ですがハイレベルの空間で自分を磨くことができることをうれしく感じています。必ずしも将来をグラフィックの世界でとは考えていませんが、今在籍している大学の専攻では幅広くデザインを学んでゆけそうな予感あり、充実した毎日を送れているんじゃないかと思っています。高校1年生のとき、学院に通っている友人に刺激され、美大受験の準備を始めました。何をしたいか、というよりモノをつくる事自体が好きで、沢山の友人としのぎを削りあいながら、その思いを忘れることなく大学でも勉強してゆきたいと思っています。その友人に出会わなかったら今美術の世界にいただろうかと考えると、彼にはとても感謝しています。
浪人してからはとりわけ精神面で大きく成長できたように思います。この受験経験は私の人生で始めての競争の場でした。私は中学、高校の運動部での部活動のような目的に向かって競い合うような経験はありませんでした。当初パニックになって泣いてしまうなど、打たれ弱かった私ですが、制作を積み重ね、受験の現場を通して鍛えられていったようにも思います。受験生はそれぞれが皆ライバルとはいえ、普段は出会わないタイプの人たちとも美術やデザインという共通点を通して交流することができる貴重な1年です。合否が関わる受験という世界にいたわけですから日常は自分のことで精一杯、もっともっと沢山の人たちと時間をかけて言葉を交わすことができていたらな、とちょっぴり残念にも思っています。それでも、こんなにも長く、深く、自分と向き合って過ごした時間は、間違いなく自分を成長させてくれました。「何事も自分次第!」、今を愉しくするのも、つまらなくするのも、他人ではなく自分しかいないということ、そんなことを合格という達成感に加えて意識させられた1年でした。