1年間の流れの中の1作品として自分の絵を捉え、作品毎の出来・不出来に必要以上に気持ちを上下させることのないように心がけることで、合格するために今の自分には何が必要かを冷静に考える事ができたと思います。学院の講師は、絵のことからメンタル面のことまで、あらゆるサポートをしてくれました。例えば芸大1年生をデモンストレーターとして呼んでくれて、芸大の合格ラインや大学側が求めていること<具体的な事では構図の組み方や制作の時間配分、絵を描くモチベーション等>を一緒に制作する中でリアルタイムに学べてとてもためになりました。また、絵が惰性になっていた時の「線の1本1本に自分の背負っているものを込めて描きなさい。」という講師の叱咤は、より自分の絵を考え直すきっかけにもなりました。
都内大手予備校を勧められたりもしましたが、周辺に色々と誘惑の多い都心よりも、制作に集中できる環境がある予備校の方がいいと思い、湘南美術学院を選びました。現役生は高校と予備校-学校の授業や行事、そして学院での制作-と、とにかく忙しいので体調管理には気を付けていました。高校と学院までの移動に1時間ぐらいかかったので、その間を利用して、本を読み音楽を聴くなどして、制作に向けて気持ちの切り替えが出来るように心掛けていました。忙しいからこそ、毎日の生活にメリハリを付けることが大切だと思います。また、学科試験の対策には高校で小論文の授業を選択し、真剣に取り組んだつもりです。学院での生活は、制作以外にも、夏の終わりに開催されるスポーツ大会や学期末の打ち上げも楽しく、加えて個性的な友人や、良いところ悪いところをはっきりと指摘してくれつつもボキャブラリー豊富で分かりやすい指導をしてくれる講師の存在、いろいろな意味で充実した時間でした。