1年のほとんどがスランプでした。それでも毎朝忘れないようにしていたのは、私は自分の意志であえてこの難しい道を選んできているというプライドでした。ふと我に返ってみれば毎日絵を描けているわけで、その幸せに気付くと日々が充実したものに思えました。日曜は、朝10時くらいに出て夜まで美術館を2〜3個まわりました。行った先でもらったDMを頼りに次の美術館に行ったり、ぴあで調べて地図を見ながらたどりつくこともありました。講師は「これをこうしなさい」という言葉を待っていても何も与えてはくれませんでしたが、自分が「こうしたい」という気持ちをぶつければ、真剣に受け止め、一緒に悩み、アドバイスをくれました。また、今年は「できないことはできない」「どうしても譲れないところは譲らない」を貫きました。それが合格できた要因でもあると思います。

家ではあまり油絵を描ける環境がないので、主にデッサンをしていました。また、家での時間はなるべく絵を描く時間にあてたいので、学科の授業はしっかり聞いて、頭に入れるためにも必要だと思ったらしっかりメモする。あと、ここでの制作中はできるかぎり休憩は取らない主義でした。油画科に入って初めて油絵の具に触れた人は、最初は私のように悩んだり(水彩絵の具で慣れていたから、油絵具はテレピンオイルが水の代わり、薄めに塗っていたら絵の具が画面に全然のらなかったり、時間内で全然描けなかったりなど)今までの自信が揺らぐこともあるかもしれないけれども、一人で悩んでいるより講師に相談してみるのが一番よいと思います。挫折することも何度かあるかもしれないけれども、諦めずに少しずつ積み重ねていけば、必ず報われるので頑張ってください。
