手!
2010.06.07
今週は、3校合同デッサン課題!! コンクールではないので、順位は気にしなくて良いものの、 やっぱりいつものクラスメイト、いつもの講師とは違った外部の人たちと 作品を並べて講評を受けるという ちょっとドキドキな課題です。 課題は「手と画材を組み合わせて描きなさい」。 手、って身近だけど、すごく難しいんですよね。 ただそのぶん、いつでもどこでも練習できるので、手のクロッキーをやるだけでも 他のデッサンもまるごと一緒に上手になります。たかが手、されど手。 今回、気合を入れて臨んだ課題が、この課題だけにとどまらず、 みんなの「手」史をおおきく切り開くきっかけになることを願っています!
真剣です!! アトリエではいつもみんな真剣。すばらしい!
どんと構える参考作品たち。。。。 迫力ですね~
こんなふうに、絶対みんなも描けるようになりますよ! 千里の道も一歩から。がんばろう!
さて手といえば、受験デッサンにとどまらず古今東西 さまざまな芸術のモチーフになってきました。 当然ですね、どんな時代どんな人にとっても、 手は重要なモチーフだったのです。
9000年前の手の壁画。 赤い顔料を口に含んで、岩に押し当てた手に吹き付けて手形をつけました。 呪術的な意味があったそうです。
中東では、「ファティマの手」と呼ばれる、手のかたちをした護符がとってもポピュラーです。 どんな家でも、戸口に飾ってあるはずです。 ファティマは、預言者ムハンマドの娘で、とてもやさしかったそう。 やさしい女性の代名詞として、イスラム教徒たちに愛されています。
大きな飾りから、小さなペンダントトップまで。 イスラム教の国に行ったら、ぜったいにどこかで見かけるでしょう。 私も、チュニジアに行ったときにもらったファティマの手を おまもりに、週3くらいでつけています。 魔よけの意味があるんだそうですよ。 手の中央に、目がついています。
中東やインドなどの多くの国では、「メヘンディ」とよばれる、 手へのヘナ染料を使ったタトゥーが、女性たちの間で行われています。 国や地域によっては、結婚式の前の日にするとか、 いろいろしきたりもあるみたいです。
繊細な文様がとっても美しいです。
イスラーム美術では、偶像崇拝が禁止されているため、 「アラベスク模様」という言葉にも象徴されるように、 幾何学文様によるアートが非常に発展しました。 幾何学や、あとはアラビア文字を使った書道(カリグラフィー)もすごく美しいです。
こんなのや
こんなのね。
書道のほうは、文字を組み合わせて魚のかたちにしたりとか、 いろんな遊び心があってとても素敵です。
みなさんは、美術の授業で、西洋美術史と東洋美術史を ざっと学ばれたことでしょう。 が、この世界の文明は西と東だけではなく、 北と南にももちろん存在し 中東だってものすごく肥沃で絢爛たる文化文明が花開いているのです。 インドもロシアもすごいですよ。
教科書に載っていない美術、 それこそすっごく面白い。 と、いうこともあるかもしれません。
美に対して貪欲に!積極的に! 自分だけの、「これってすごいんだよ!」って秘密ポイントを 美術の中に持てるようになったら、 それだけでもすっごく人生が楽しくなると思います。
ぜひ、図書館ぶらり旅などで いろんなものを自力で発見してみてくださいね。
手、からずいぶん飛んじゃいましたが とりあえず、今回の課題も、「私の手ってこんなに面白いんだ!」という 自分だけの秘密おもしろポイントをみなさんが見つけられるよう 期待しています!がんばりましょう☆
(築野)
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