20世紀の余韻さえも
2010.05.20
今日未明、美術家の荒川修作さんが亡くなりました。 享年73歳。 わたしは朝から なんともいえない喪失感にとらわれております。
ああ、こうして20世紀がどんどん遠のいてゆくなあ、、、と
みなさんは荒川修作さんを知ってますか?
たぶん、大多数の高校生は知らないでしょう。 知らなくてあたりまえだと思います。 私も、彼が ↑ このような平面作品を発表していたころにはまだこの世に存在すらしていませんでした。
彼は存命中からしてすでに批評・研究がなされるという稀有な美術作家で、 日本では「ネオ・ダダイズム・オルガナイザー」の一員としてネオ・ダダの一端を担いました。 その後渡米し、マルセル・デュシャンと出会い大きな影響を受けます。 デュシャンは、絶対に知っておく必要のある美術家です。
この作品は見たことがありますよね? 1917年に発表されたデュシャンの『泉』という作品。
この作品を境に、現代美術の流れが美術史上に大きくうねり始めることになりました。
あとは、こんなかんじ。
『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、でさえも』
私の青春時代はほぼ、20世紀初頭のダダイズムへの憧憬に費やされたと言えるので こういう作品を目にすると もうすごい感慨がこみ上げるのですが
荒川修作さんは、そうした時代と、現代をつなぐ、 いわば生きた化石のような存在だったのです。 (といっても、現代においてもなお 養老天命反転地、などといった作品を発表し つねに新しいことを行っていたので、 化石だなんて言ったら失礼になっちゃいますが。。)
本物の作品は、東京都現代美術館の常設展コーナーに展示されているので ぜひ皆さん一度見にいかれると良いと思います。
ああ、こうしてひとつの時代がどんどん遠のいてゆくなあ… マイケル・ジャクソンも 平山郁夫さんも亡くなったし どんどんどんどん 時代は前に進んでいきますね。
まあ、ここで、20世紀の思い出ばかりに浸ってしまえば 『クレヨンしんちゃん!大人帝国の逆襲』や『20世紀少年』の世界になってしまうので やはり先行きは見えねども 前を向いていくしかないのですが それにしても、あーあ、近頃は『死ぬことを違法に』なんて本まで出して 人間は300歳まで生きられるなんて豪語していた、お会いした時も御年70歳にして 黒々と美しい髪の毛を誇っていてこの人なら本当に100歳200歳まで生きるかもなんて思わせた あの荒川修作さんがこんなにアッサリ世を去るなんて。 喪失感、ですね~ 20世紀の余韻でさえも、こうして時の流れによって引き剥がされてゆくのですね。
まあ、でも、このアトリエでは今日も21世紀を担う若者たちが、熱く作品に向かっている。 失うものがあればまた 新しく生まれてゆくものもある。 時代は前へ前へと受け継がれてゆくのですよね。 新しい才能に期待!!です。 今日もみんなすごい作品描いてるしね! 21世紀 いろいろ暗いニュースばかりですが、希望を失わず まだ見ぬ明日を創りあげていきましょう!
(築野)
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