鎌倉大船校 日本画科Blog

己を知る

2011.02.09

己を知るというのは、自分がどういう状態ならば能力を発揮できるか、という事を客観的に考えられることだと思います。

 

例えば、慎重で臆病な芸大第一志望の学生で、滑り止めにと思ってタマビやムサビを受けて、落ちてしまったりすると、かなり調子を崩してしまったりします。芸大本番でも、もうこの大学しか無いと追いこまれてしまうので、いつも通りの力が出ずに、結局不合格と、精神的にも、肉体的にもボロボロになって受験を終わらせることもよくあります。

 

ではそういう学生はどういうトレーニングをしなければならないでしょうか?

まず、自分が慎重で臆病であるということを念頭に、受験プランを立てるべきです。

滑り止めの大学を受かっておかないと本命で力が出ないと考えるのであれば、タマビやムサビに受かっておきたいですね。しかしながら、タマビもムサビも入るには難しい大学ですし、芸大以上に感性を重視した試験内容ですので、確実性を実技で上げることはある程度しかできません。

となれば、確実に点数が取れる学科に力を注ぐべきです。仮に学科で8割取れれば、実技は中堅よりちょっと上くらいの出来栄えでも合格できます。そして、滑り止めに受かっておいて、安心した気持で本命に向かうことができれば、本命にも合格する確率が上がるでしょう。

 

すなわち、簡単に言えば慎重で臆病だと自覚するならば、学科をすることが本命に合格する近道なわけです。これが己を知る上で行うべき行動です。

 

また、気が強く、追い込まれれば追い込まれるほど、自分は力を発揮できるが、体力は無いタイプだと自分を分析する人は、本命の大学一本に絞って、その準備に時間を割けば良いと思います。

 

本番にリスクの無い受験はありません。しかし、そのリスクを追うことを事前の分析と準備である程度は良い状況に持っていくことができるのです。なのに、受験が差し迫ってくるとなんとなく実技を頑張っていれば、なんとなく合格できるのでは無いか?と考えだす学生が増えていきます。

 

自分が駄目なところも含めて、己を知ることが合格への近道です。これに気がついて鍛えることができるのは、若いうちだけだと思います。今からでも遅くは無いので、最後まで徹底した準備を勧めます。

 

 

湘南美術学院テレビCM