【学科通信】とどきますか、とどきません。
2010.10.20
今日は小論文の授業。 みなさん黙々と作品にとりかかっています。
小論文といえば文章力、 文章力上達といえば読書ですが みなさんは最近おもしろい本と出逢いましたか?
受験生「そんな時間ないよ!」
ええ、ええ、わかります。 そんなかたがたのために おもしろい本を勝手にご紹介するこの学科通信。
今回は、芥川賞最年少受賞の綿矢りさの新刊 『勝手にふるえてろ』 です。
綿矢りささん、そんなに好きというほどでもなかったのですが、 この本は面白かった! このかたは、文章のセンスがすごくあるんだなあと思いますね。 特に冒頭の部分などは、小論文の書き出しの参考に ものすごくなるんじゃないでしょうか。 以下、いちばん最初の書き出しです。
「とどきますか、とどきません。 光りかがやく手に入らないものばかり見つめているせいで、 すでに手に入れたものたちは足元に転がるたくさんの屍になって ライトさえ当たらず、私に踏まれてかかとの形にへこんでいるのです。」
彼女の小説はぜんぶ、一番最初の言葉がとってもかっこいいです。 きっとすごく神経を使って書いているんでしょうね。
最初の一章は、こちらで立ち読みできるので、ぜひ縦書きで読んでみてください。 文芸春秋サイト(「立ち読みできます!」をクリックしてね) http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163296401
あとはところどころに使われる、比喩をつかった冷静なツッコミなど サクサクと面白い文章でリアルに話が進んでいきます。 ストーリー自体は、なんの変哲もない現実的なものですが なにより彼女の文章が魅力的です!
ではでは今回はこのへんで…… 今回もブログ担当は築野でした。ありがとうございました。(築野)
最後に小論講師Hより一言 「風呂に入って歯を磨け、布団に入ってしっかり寝ろ。」 |







