広範囲に興味を持つのは良いことです。小説のことしか知らない優れた小説家はいませんし、多くの作り手が常に他ジャンルから刺激を受けています。問題は、キミというひとがひとつしか体をもっていないし、受験は1年サイクルで進み待ってはくれないということでしょう。
私たちは中学3年生から高校2年生までが学ぶ基礎科という科をもっています。高校2年生の時期に、受験科専攻を決定する手前のカリキュラムとして、ひととおりの受験科(油画、日本画、彫刻、デザイン、工芸、建築)を1年を通じて体験できる課題を用意しています。制作や幾多の講義、紹介を通して、やっぱりこれだ!と判断できる材料がえられるのではないかと考えているからです。また、いくつかの制作の後、講師に相談してみるのも良いでしょう。そのような経験を通して「現在」もっとも自分が打ち込めるものを選んでください。
月並みですが、どうやって決めるかは、最後はキミが集めた情報と感じた感触を通して決めるしかないのです。
多くはないですがもちろんいます。また、受験生でも科を迷っている場合は体験することもできます。
ここで大事なことは、様々な選択や変更が積極的な決意をもってなされているかという点です。今までを振り返って、1つのこと(なんでもよいのですが)にある一定の時間打ち込んでこれた自信や経験からヒントが見つかるかもしれません。他で勉強していたことが、新しい環境の中で個性や独自性として生きてくる可能性もあるでしょう。
まずは、経験豊かな講師に相談することをお勧めします。
美術大学、当学院の費用については別途お問い合わせください。
湘南美術学院 大船校 TEL:0467-46-1338
湘南美術学院 横浜校 TEL:045-290-5825
港北美術学院 青葉台校 TEL:045-985-0675
経済的な負担については各家庭の事情も様々でしょうし、非常にデリケートな問題ですが、一つだけいえるとすれば(早く結論を出すにこしたことはありませんが)、大事なことは「実力」をつけて大学に入り、「実力」をもって社会に出ていくということです。これは、大学教授とお会いする中でもよく耳にすることです。受験には、いくらかの要領(俗にいう傾向や対策)もありますし、たしかに要領に長けた者は、早く結果を出すことが出来ます。
しかしながら、そのような要領が、必ずしも実社会にて同様に通じるとは限りません。ここでいう実力とは、心身、技量ともに備わった人のことをいいます。人前で自信を持って自分の考えを話すことができる、あるいは、粘り強く問題を解決してゆけるというのも、実力のうちのひとつなのです。
自分自身から観て自信がついたと思えるように、毎日を積み上げていってほしいと考えています。
映像専攻を志望する場合、大学の選択や併願の仕方によって、受験期の過ごし方が若干違います。学科に比重が置かれた大学も少なくないのです。詳細については、お問い合わせください。
CGや映像を目指そうとしている学生、どちらかというとクリエーターになりたいと望んでいる学生は、CG、映像作家になる為にまずしなくてはならない『もっとも』大事な学習を、ツール(コンピュータ)が上手に扱えるようになることであると誤解しがちです。
メディアに登場する多くのCGや映像の作家は、一様に造形力の重要性を説いています。(描く経験の必要性=デッサン力のことです。デッサン力とはモノをよく観察し、形態を把握した上で、自分の考えを形に表現する力のこと。)
今日、社会へ商業的に関わっていく分野(デザインを中心に映像など)では、コンピュータが扱えることは必須のことになっています。どの大学、専攻でも、『道具』としてのコンピュータの技術習得を無視したカリキュラムはありえません。むしろ、その人個人の美術における力 ―たとえば想像力、造形力、コミュニケーション力、さらにバイタリティーをデッサンなどの様々な学習の中で育むことこそが、社会から望まれていることなのです。
そんなことはありません。いわゆる『油絵』というのは一つの手段であって絶対ではないからです。現在、どこの大学の油画科においても、いろいろな表現の可能性を学べる方向になって来ています。
例えばフレスコ、モザイク等の壁画やいろいろな種類の版画、油彩の古典技法といった伝統的な表現から、写真、ビデオを使ったメディアアート、身体を使ったパフォーマンスや立体作品、インスタレーション(空間芸術)、コンセプチャルアート(概念芸術)などの新しい表現まで、自分の意志によっていろいろなことを勉強していけるのは事実です。そしてもちろん伝統的な“絵画”について情熱を傾けることもできます。
若い学生時代には、可能性があると思えるものについて、何でも試して長い目で見た将来の自分を考えるのは重要であると言えます。
大丈夫!日本画の岩絵具も透明水彩絵具も同じ水溶性の素材であるので、その特性を入試においてつかむことができていれば大学に入ったあと自然に岩絵具への移行ができると思います。
人体塑造を中心に、実習としては下記の実習を行います。
・石造(御影石、大理石、砂岩)実習
・木彫(クス、ケヤキ、ヒノキなど)実習
・金属(溶接、溶断、大型機械の扱い方)実習
・テラコッタ(素焼き)実習
その他の諸材料(ポリエステル樹脂、セメント)など、立体に成りうるすべての素材を扱います。
ほとんどの美術大学で、自分の将来的なヴィジョンのもと、入試の段階である程度専攻を決めておかなければなりません。受験時期にデザイン関係の書籍、雑誌を見たり、街に出てたくさんのモノ、場所を見てみる、実際に自分がどういう方面に関心があるのか、どういったものなら興味がもてるのかを確認しておくことが必要でしょう。
(a)
写真、イラストレーション、映像、印刷物(ポスター、広告)、CG、装丁などヴィジュアル媒体を扱うデザイン。
(b)
プロダクトデザイン(家具、乗り物、機器)、いわゆる道具をデザインする仕事。
(c)
環境デザイン(インテリア、公園設計)。
(d)
金属、ガラス、土、漆、布など素材の特徴を活かして造形していく工芸系。
いずれのタイプに自分の興味や適性があてはまるかによって専攻を決めるきっかけにしてもよいでしょう。1年間実技を学んで行くのと並行して常に意識の中に「自分は何がしたいのか?」という問いかけがあれば、おぼろげながらに方向は見えてくるものです。目標を持つという意味において実技の上達をはやめることになるかもしれません。その手がかりとして、受験以外の美術やデザインに日頃から積極的に触れておくことが大事です。
建築物という作業は、数多くの専門分野、例えば、設計、構造、設備、施工、材料、環境工学等の人々の集団によって出来る、完全に分業化された共同作業の世界です。
美術大学では、その集団の中心となる建築家(意匠設計)の育成を主眼に置き、4年間を通じて、デザインするという観点から、意匠設計課題を中心としたカリキュラムが設定されています。勿論、必修科目としての構造や設備等の講義は受けなくてはなりません。
一方、工学部建築科では、多岐に細分化されているそれぞれの専門家を育成することを主眼に置いています。(その中には、勿論、意匠設計も含まれています。)一般的なカリキュラムとしては入学してからの2年間は意匠設計、構造、設備等の各専門分野を、浅く広く学びます。そして、卒業までの2年間は、最初の2年間の経験を元に、学生各自の適正を考慮した上で、各専門分野に分かれて勉強をしていきます。つまり、意匠設計の専門的な勉強は、2年間に詰め込んで行います。(意匠設計のコースは人気が高いので、必ずしもそのコースを選択できるとは限りません。)
以上のように、美術系大学では、デザイン的な観点から意匠設計を中心とした勉強をし、工学部系大学では、それぞれの専門家を育てるという方針の元に、意匠設計を、その中の一つとして設置しています。